午前2時に書くブログ

大人になりたいようななりたくないような、誰かとお話したいようなしたくないような、あの感性を大事に。

誰もがクリエイターになれる、インターネットの世界

我が家に1台目のパソコンが来たのは、私が小学校3年生の頃でした。

はじめはWindowsに標準搭載されているゲームをして遊んでいたのですが、

「チャット」を覚えたことがネットコミュニケーションとの出会いでした。

 

クラスカーストの最底辺をさまよっていた私にとって、

匿名で会話できるチャットは本当に救いでした。

世の中には様々な考えを持った人間がいることも学びました。

 

そして、私が中学生の時にニコニコ動画がリリースされます。

このニコニコ動画の登場によって、私の人生は135度くらい変わることになります。

中学でも変わらずカーストを最底辺から支えていた私は

唯一の特技だったピアノを武器に、弾いてみた動画でちょっとだけ再生数を稼いではニヤニヤする暗い中学生活を過ごしていました。

 

リアルの世界で顔や会話力の壁によってしばしば区別されていた私にとって

そのどちらも関係ない、全くフラットなインターネットの世界は本当に居心地が良かったのです。

 

見た目も学歴も住んでいる所も関係ない、インターネットの世界。

その概念が好きな私は、リアルの世界もインターネットに近付いて、少しずつ少しずつフラットになってきていることを嬉しく思います。

ニコニコ動画だけでなくブログ、pixiv、YoutubeInstagramなど発信(&視聴)系のプラットフォームは全てそうですが

作品を投稿し続けていれば、それがポートフォリオとして成立します。

ネット環境を持つ全てのクリエイターに対して平等にチャンスが与えられ、

売れるために必須だった「運」要素はかなり小さくなりました。

 

私が尊敬しているネットアーティストが、先日自らのツイキャスでこんなことを話していました。

「僕たち動画投稿者は、事務所に属する必要はない。イベントをやりたければその都度人を雇えば良い。人手が足りなければアシスタントを雇えば良い。自分という会社を運営しているのだ」。

 

企業に依存せず、好きなことをして、それをマネタイズして生きていく。

Youtuberを目指す小学生が急増していることを嘆く声が一時期上がりましたが、

文化に進化こそあれど、退化は有り得ないはず。

Youtuberを見ながら育った子ども達が大人になった時、どんな世の中になっているのか、私はむしろ楽しみです。