午前2時に書くブログ

大人になりたいようななりたくないような、誰かとお話したいようなしたくないような、あの感性を大事に。

学生ライターなる仕事について

「学生ライター、もっと増えたら良いのに」と常々思っています。

 

確かにちょっと得体の知れない仕事かもしれない。

そもそもwebライターという職業自体ネットメディアが普及してから定着した職業なので、比較的若い世界なんですよね。

 

私自身ライターを始めるまで3種類のバイトを経験しましたが、間違いなく1番楽しい。学びも大きい。だからもっと多くの人に知ってほしい。

何より、学生ライターあるあるで盛り上がれる友達がいないのが寂しい(本音)

 

今回は、学生ライターが何者なのか。つまる所何をしているのか。どうすればなれるのか。そういったあたりのことを書いていきます。

 

自分もまだまだひよっこですが、とりあえず少しだけライターを経験した者として、学生ライターの世界がぶっちゃけどんなもんだったかご紹介できればと思います。

これからライターになる学生さんのお役に立てる内容を目指しますし、全く興味がなかった人の意識が少しでも変わったら嬉しいです。

 

 

※社会人やフリーライターさんとは事情が違うところがあるので注意です!

 

 

何者なのか

「ライターという職業に定義はないわけだから、ぶっちゃけ文章書く人は全員ライターじゃね?」

 

これもうライター界隈では1週間に1回は見るトピックです。

すいません盛りました。でも1〜2カ月に1回はどこかしらで見かける。

 

個人的には、webサイトで継続的に記事を書いている学生を学生ライターとして認識しているので、その定義で進めます。

恐縮ですが今回、雑誌等のライターさんはスルーさせていただきます。紙事情わかんない!

 

 

どういう人種が多いかは学生ライターの知り合いが少ないのでうまく言えませんが、やっぱり話すより書く方が得意な人が多いです。あと大抵ツイートが変態。

 

 

何をしているのか

主にwebで文章を書いている、と思われがちですが、執筆自体はライターの仕事のほんの一部。

ライターの仕事、すなわち記事を完成させて掲載するまでの作業は以下の通りです。

 

1.ネタ出し

まずネタ出しは、探すor考えるの2種類。webライターのネタ探しはインターネットに頼ることが多いです。企画を考える場合はひたすら悶々としたり、外に出かけてみたり。でもやっぱりweb記事の材料はwebで見つかることが多いので、ネタ出し関係なく普段からインターネットに住んでいる人が多い印象です。

あとは「こういう企画で書いてください」「この人に取材してください」っていうのがある程度決まった状態で投げられる時もあります。

 

2.アポ取り

取材が必要な記事の場合はアポを取ります。最初の関門・・・という程じゃありませんが、ちょっとしたハードル感はあります。気軽な取材の場合、SNS上でお願いすることも。幸いなことに断られた経験はほとんどありませんが、「嫌です」とか言われたら多分泣く。

 

余談ですが、私がライターと学校の両立で最初に苦労を感じたのはアポ取りの電話のタイミングでした。基本的に平日の昼間にかけることが多いので、大学からかけることになるんですよね。学生ライターはキャンパス内の電話スポットを確保しておくと吉です。人気がなく、電波が安定しているところを探しましょう。

 

3.取材

取材大事。すごく大事。

実際に取材する前に構成と質問を準備しておきましょう。

 

取材は、料理で言うところの食材調達の段階。そして大抵の場合チャンスは1回。そのくせマニュアルが効きません。 カレー作ろうと思って農園回ってみたらまだじゃがいもの季節じゃなかった。手に入れた肉、よくよく見ると挽き肉だった。タマネギとニンジンはあった。でもなぜかブロッコリーも手に入っちゃった。

こうなるともうハンバーグしか作れないんですよ。無駄に付け合わせもバッチリ。

じゃあハンバーグで良いかって言われると、実はダメで。料理長もとい編集長はカレーを作れと言っているので、基本的には想定していた大筋の中で質問をする。話を聞く。でも取材相手も人間なので、ちょいちょいカレーじゃない話題で盛り上がっちゃうことがある。そこはうまいことカレー方面に戻して行く。

 

そうやって材料を集めていると、カレーにふさわしく、かつ他の誰も使ったことのない隠し味的な情報をゲットすることがあります。これは最高のやつ。帰り道ニヤニヤする。早く書きたいなあウフフ。

 

ちなみに取材の形式には種類があります。カレーのくだりは1対1のイメージでしたが、対談記事もあります。この場合は対象の2人に話してもらって、自分はファシリテーターに回ります。 あとは周辺取材。身の回りの知り合いを当たって一言二言だけもらう取材。よくある「   」(女性○○歳/IT企業) みたいなやつですね。

SNSで意見を求めたりアンケートを作ったりする人もいます。

 

4.執筆

ここまできてようやく執筆。進め方は人によって違うと思いますが、私は2回に分けて書いています。

取材の空気感を忘れないうちにだーっと書く。で、約1日(最短でも3時間)放置してから直す。最初書いた時は完成したと思っていても、後で見返すと「この段落だけ意味分からん」みたいなことがあるんです。もちろんミス防止にもなる。

 

5.提出

書けたら提出。なんだかんだ、提出する時が1番ドキドキするかもしれません。もう自分の手による修正は効かないので(もちろん万が一、事実と異なる内容が発覚した場合は訂正が入ります)。

文章の仕事には正解やゴールがないため、どこかで見限る瞬間を作らなきゃいけない。何本書いていても、少し勇気がいる場面です。

 

ちなみに給与は原稿料だったり時給だったり日給だったり様々。そもそも無給のところもあります。 また取材の有無によって原稿料を分けている媒体が多いです。

 

 

どうすればなれるのか

長くなりましたが次、ライターのなり方ですね。

手っ取り早い方法は、自分がよく読むメディアの隅っこの方を探してみる。「学生ライター募集!」なんてバナーがあるはずです。

 

またはクラウドワークスランサーズといったサイトではオンラインのやりとりで企業から仕事を受ける事ができます。

 

ただ、学生が個人のライターになるのはあまりオススメしません。何かあった時、自分で自分の身を守らなければならないからです。他のアルバイトと違い、仮に学生であってもいちライターとして社会人レベルの質や対応を求められることもあります。

できればアルバイトやインターン生として、企業に所属する形をとりましょう。最近はライターインターンの募集も増えてきています(というか最近媒体ばっかり増えすぎて学生ライター足りてない!!増えろライター増えろ!!)。

私も複数のメディアの契約ライターやクラウドソーシングの受注を経験してみましたが、結局インターン先に媒体を紹介していただく形に落ち着きました。やっぱり安心です。

 

 

 

ちょっと長くなりましたが、とにかく「何をやってるかようわからん学生ライターに具体的なイメージを持ってもらう」。当初のこの目標は果たせたのではないでしょうか。

 

ライターになるのを迷っている人から「私文章力ないし・・・(´・ω・`)」という声をよく聞くんですが、マジで現時点での文章力関係ありません (`・ω・´)

ここまで読んでくれた方なら、執筆以外にもたっくさんのステップがあるのをわかっていただけたと思います。

ぶっちゃけ取材がめっちゃ下手で文章がうまい人と、取材がめっちゃ上手で文章下手な人だったら後者の方が良い記事書くんじゃないかなと個人的には思っています。

 

塾講師や居酒屋と同じくらい、ライターが学生バイトの中でメジャーになったら良いのになあ〜。